。。僕は 野菜 が大好き だ。。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。 。。。。。。。。

。。きゅうり とか にんじん。。。

。。とか。。。。。。。。。。。

。。セロリ とか。。。

。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。食べた 瞬間。。。。。。。。

。。あの 「パリッ」と音がして。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。僕の脳みその 中でも「パリッ」と。。

。。音がして。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。僕は その度に 生まれ変わる。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。だから。。。。。。。。。。。。。。

。。居酒屋で飲む時は。。ついつい。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。「梅きゅう 下さい」。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。Barで飲む時は。。。。。。。。

。。「野菜スティック 下さい」。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。実は トマト も好きです。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。ある日 真っ赤に熟したトマトを。。

。。食べていたら。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。トマトの気持ちが 理解できた。。。

。。と 言うよりも 僕は 完全に。。。

。。その トマト自身になってしまった。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。その トマト は 温室の中で。。。。

。。太陽の光を たくさん浴びて。。。。。

。。とっても ハッピーなやつだった。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。とっても ハッピーだから。。。。。。。

。。 。。。。。。。。。。。。。。。。

。。育ててくれた人に。。。。。。。。。

。。「ありがとう!」の印として。。。。。

。。真っ赤 で 甘い トマトになったと さ。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。実は キャベツも好きです。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。とんかつ を食べていて。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。お代わり するのは キャベツ。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。あの 噛んだ 瞬間に 。。。まるで。。。。

。。新雪の上を 歩くような。。「キューッ」。。

。。って 鳴く ところが また かわいい。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。セロリも好き、、あの 一見 というか。

。。一噛みめ は ちょっと。頑固そうに。。。。

。。抵抗なんか したりして。。。。。。。。。。

。。でも ちょっと 口に力を入れると。。。。。

。。以外にも素直に 「パッキーン」と 折れ

。。「なーんだ 実は 素直なヤツ じゃーん」。

。。なんて 親しみを感じる。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。


**********************************



。。彼女は少し沈黙した。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。僕は植物図鑑を閉じ。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。

。。描きかけのデッサンを丸めて。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。床に放り投げた。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。

。。僕は 受話器を遠ざけて。。。

。。。。。。。。。。。。。。

。。ため息をついた。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。

。。「いい天気だと思わない」。

。。「いい天気だね。。」。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。ブラインドを指先で弾くと。。

。。。。。。。。。。。。。。

。。白い光がきらめいた。。。

。。。。。。。。。。。。。

。。きっと青い空が。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。

。。広がっているにちがいない。

。。。。。。。。。。。。。



(川西蘭)

************************************





[Forward] [Essays Home] [Backward]