ふる雪の
ふる雪の
積むとはなしに
その雪の


そのゆきの




  - 良寛


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米原付近は
30センチ以上の
積雪があり
新幹線も
この美しい雪景色を
眺めるために
しばしの
徐行運転


雪は人がつくり
だした
ごじゃごじゃとした
汚れたものたちを
すっぽりと
テーブルクロス
みたいに
隠してしまう



まるでノイズを
なくした
音源のように


見る人の
心をピュアに
させる力が
雪にはある



ミシンガンに
住んでいたころ


雪に囲まれて
毎日 毎日
読書にあけくれて
いた


隠遁者の
ように
世の中の出来事
から隔離されて
いた


外でしんしんと
雪が降る夜
一人でアパートの
部屋で勉強を
している時


ふとした瞬間に
自分が
何ものかに
守られている
というような
感覚にとらわれた


それは胎児が
本能的に知っている
感覚のような
ものかも知れない






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